三角縁神獣鏡
日本の古墳時代前期の古墳から多く発掘され、既に400面以上も検出されている。面
径は平均20センチ程度。鏡背に神獣(神像と霊獣)が鋳出され、中国、魏の年号を
銘文中に含むものも多くある。
なぜ、三角縁とするかの理由については、ほとんどが凸面鏡であり、三角縁にすると
構造上作りやすいから、あるいは、神聖な場所を囲む瑞垣をまねた等の説がある。中
国では2 - 3世紀の時代に、紹興近辺でしか出土しい。
三角縁神獣鏡があらわれる前の3世紀前葉には、「神獣鏡」類の画文帯神獣鏡と呼ば
れる中国鏡が、約60面出土ている。その分布の中心は北部九州ではなく畿内地域で
ある。なお、三角縁神獣鏡の画像は、画文帯神獣鏡の画像を巧妙に変更して創り上げ
ている。 |